カバーやシーツは清潔に使いたいけれど、大物だから洗濯が結構面倒、それにどのくらいの頻度ですればいいかわからない。
結構お悩みのお客様が多いようです。
今回は、毎日、快適にお休みいただくための、カバー・シーツ類の洗濯方法とタイミングについての疑問にお答えいたします。
●カバー・シーツ類のお洗濯のタイミング
「人は睡眠中にコップ1杯の汗をかく」とよく言われますね。
これが毎日だと思うと、 シーツやカバーはどうしても不衛生になりがちです。
理想は毎日洗濯してもいいくらい!と思うのですが、忙しい現代人にとって、カバーや シーツなどの大物のお洗濯は結構な負担になります。
スリープテイラーでは、 そういった点を考慮して、「一週間に一度」のお洗濯を推奨しています。
もちろん、もっと頻繁にお洗濯できるのであれば、その方がよりべストです!
お洗濯をしない日は、朝起きてもすぐに寝床を整えず、しばらくは掛け布団カバーは折った状態、枕は立てて通気をよくして、寝ている間に布団の中にこもった湿気を発散させましょう。
これだけでも、布団やマットレスのカビ対策になりますよ。
掛け布団
折った状態のベッド ではいよいよ、お洗濯方法についてご案内いたします。
●カバー・シーツを長く愛用していただくための準備
「洗濯ネットを使いましょう」
カバーもシーツも大きいサイズになるため、そのまま洗濯機に入れてしまうと絡まってしまい、擦れたり、強いしわが付いてしまったりと、よくありません。 生地の劣化にも繋がります。
そういったことを避けるために、「洗濯ネット」を活用しましょう。
最近では、100円ショップでも様々なサイズが販売されていますので、
寝具用の 大きめのネットをご用意されるとよいでしょう。
洗濯ネットにいれることで、他の洗濯ものから出るホコリの付着も防止できますよ。
大きな布製品をネットに入れて洗濯する際には、山折り・谷折りの順に折る、蛇腹折りにたたむと、全体に洗剤と水分がいきわたり、汚れが落ちやすくなるそうです。
蛇腹折り
●しっかりと汚れを落とす洗濯方法
「余裕のある水量でお洗濯」
洗濯の際には、容量いっぱいまで洗濯物を入れず、余裕がある水量(多めの水量)で お洗濯をしてください。
繊維の間に十分に水分や洗剤がいきわたり、においや汚れ落ちがよくなります。
部分汚れなどがある場合は、洗濯機に入れる前に、生地を傷めないように気を付けながら あらかじめ部分洗いなどをしておきましょう。
また、汚れの部分に洗濯用の漂白剤(塩素系漂白剤は使用しないでください)などをつけたあと、その部分が表になるように折って、ネットに入れてお洗濯してください。
また、濃色(ブラウンやネイビーなど濃い色)のカバーは、状況によっては色落ちが発生する場合がございます。
白物とは分けてお洗濯をしてください。
●しわを防ぐコツと干し方
「洗濯後は放置せずにすぐに干しましょう」
お洗濯後、濡れたまま放置するとついてしまったしわが取れにくくなります。
また、色移りや変色を起こしたりすることもありますので、洗濯が終了したら、 すぐに干しましょう。
縦横に軽くシワを伸ばし、パンパンと手のひらでたたいて細かいシワも伸ばします。
この時、無理に引っ張ったりせず、布目の縦・横を意識してシワを伸ばすと、無理なテンションが一箇所にかかりすぎることなく、シワを伸ばすことができます。
ボックスシーツは、マチの部分を外側にたたみ、物干し竿にかけて干してください。
掛け布団カバーなどは、角の部分が布が重なり合い、乾きにくいので、時々様子をみながら、裏表を変えたり、方向を変えたりしながら乾かすと早く乾きます。
●乾燥機は使えるの?
当店で製造している布団カバー類については、乾燥機のご利用は出来るだけ避けて いただくようご案内させていただいております。
生地の傷みの発生が早くなったり、目を粗く織り上げた生地などは、縮みが発生するためです。
特に、麻の製品は縮みが発生する可能性が高いこと、また無用な毛羽立ちを生む原因にもなるようですので、ご使用は避けていただくようお願いします。
●ホテルのようなパリッとしたベッドメイクをしてみたい
当店のオリジナル「80サテンノーブル」「60サテンストライプエトワール」シリーズなど 綿サテンのシーツは、パリッと仕上げてホテルのようなベッドメイキングをするのも素敵です。
そんな時はクリーニングサービスを利用されると、糊付けをしていただけるので、パリッとした仕上りになり、サテン特有のすべすべとした肌触りがより楽しんでいただけます。
また、ひと手間かかりますが、ご自宅でアイロンをあてて、仕上げるのもよいでしょう。
※クリーニング店でのお洗濯は業務用の薬剤を使用したり高温プレス機でのアイロンかけを行うなど、工程が家庭洗濯とは違いますので、生地の劣化は早くなり、耐久性が落ちる場合がございます。ご了承ください。
●家事スケジュールに盛り込んで、清潔な寝具で上質な睡眠を!
布団カバーやシーツなど、大物の洗濯は面倒ですが、清潔な状態で使うことが、日々の疲れを癒す上質な睡眠に繋がります。
お天気に左右される場合もありますが、曜日などを決めて家事スケジュールに盛り込んでしまう、取り外しや装着は、ご主人やお子様の家事手伝いのひとつに決めてしまう…等、
ぜひ楽しみながら取り組んでください。
それでもやっぱり忙しくてなかなか・・・ という方には、
「ピロケース」の取り換えだけでもマメに行いましょう。
ピロケースは直接顔や頭皮に触れるものです。お洗濯しないまま使い続けると、頭皮の匂いが染みついてしまったり、お顔や首筋、頭皮などデリケートな部分の肌トラブルを引き起こすこともあります。
ピロケースだけなら簡単に取り替えできます。
また、かさばらないので、他の衣類などとの洗濯も可能です。
忙しい方はまずはここから、ぜひ実践してみてください。